半年ほど前、とある事情で自転車(ママチャリだと思うのだがシティサイクルとかいうらしい)を衝動買いしていた。
都心で過ごしているとたいていの場所にはすぐ電車で行けそうなものだが、意外とそうでもなかったりする。直線距離だと1キロちょっとしかないのに、電車を1駅ずつ乗るような乗継ぎをした上に結構歩かないといけない、など。
そういうとき、今さらながら自転車が便利だなと思い直して重宝していたものの・・ここ中央区は一昔前は海の中、または海沿いだったということもあって運河だらけ。そしてもちろん橋だらけ。橋というのは構造上仕方がないのかもしれないが、どうしてあんなにアップダウンになっているのだろう・・朝潮大橋や新大橋なんてちょっとした小山を上るようなものだ。自転車にとってはキツイことこの上ない。
どうやら道幅が広いほどアップダウンも大きくなるようで、旧:楓(かえで)川、現:首都高都心環状線をまたぐ橋など、片道3車線の八重洲通を通している久安橋はちょっとした勾配になっているが、名も無い通りを通している松幡橋なんていうのは、完全に平べったい橋で、心の底から嬉しくなる。
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そして今さらながら、坂道を上るのが大変なのは、自転車のハンドルがいわゆる「かもめハンドル」で、グリップが手前に向いているせいで力が入りにくいからではないかと気が付いたのだ。力を込めると手がすっぽ抜けそうになる感じ。
ハンドルをロードバイクのようなストレートタイプにすれば力も入れやすくて解決するはず・・・と思い、まずは自転車の買い替えを考えた・・・が、結構高い。ママチャリの数倍の価格。遠方までサイクリングを楽しもう、とまでは考えていないのでちょっと躊躇。
しかもロードバイクとかは軽量第一なので、前カゴはもちろん、チェーンカバーすら無いものがほとんどだ。大昔、子供時代はよく自転車に乗っていたのだが、当時ちょっとカッコつけてスポーツ車(当時そんな呼び方だったと思う)みたいなものを使ってて、チェーンカバーが無いためにズボンの裾が巻き込まれたり、オイルが裾に飛び散ったりして親から散々文句を言われていたことを思い出した。
どうして部品が少ないくせに高いんだ?女性の水着でも生地代がほとんどゼロじゃないかと思えるようなビキニ水着のほうがワンピース水着よりも高いのと同じ原理か??
で、いちおう念のため、ストレートハンドルをパーツとして売ってないものかと探してみたところ・・・冗談みたいにたくさんヒットした。しかも、な、何と千円!?せんえん??
もちろん値段はピンキリではあるものの、安いものであればたった千円で入手できる。こ、これは「自分で交換しなさい」と神様が囁いているようなものではないか・・・
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とはいえ、具体的にどうやっていいかよくわからない。パっと見た感じはハンドルなんてそう易々とはずれそうには思えない。すぐはずれたりしないから安全なんだろうけど。
ところが、「自転車 ハンドル 交換」とかで検索すると、Youtubeの動画がいくつもヒットするのだ。そして懇切丁寧に交換方法、さらにはグリップのはずし方のコツまで動画で教えてくれている。神か?(笑)
というわけで、結構簡単にハンドル交換ができてしまった。ついでに少し調子に乗って、前カゴもビジネスバッグがすっぽり収まるワイドサイズのものに換え、ドリンクホルダーまでつけてみた(笑)。
安直な日曜大工とはいえ意外と達成感もあるし、そして何より、思ったとおり坂道が断然ラクになった!ママチャリユーザの皆さん、ストレートタイプへのハンドル交換、是非おすすめします。