ちょっと毛色の変わった博物館のご紹介。
何気なく房総半島の地図を眺めていると、唐突に飛び込んできたのが「麻雀博物館」という文字。しかも、麻雀という何となく猥雑な夜の感じがするような場所ではなく、陽光溢れる保養所でもありそうな海岸沿いにある。
一体なんだこれは・・・?と思い、早速ググってみると妙に立派なWebサイトが見つかった。
地元のかたには失礼とは思うが、都内基準で考えるとずいぶん辺鄙な場所にあるので、行き方というか交通案内もややこしいのでは?と思ったのだが、なぜか、『飯田橋』起点での詳細な行き方が記載してある。なにゆえ飯田橋?とも思うが、下記のURL自体がその答になっているようだ。
http://museum.takeshobo.co.jp/index.html
そう、雑誌「近代麻雀」とかでおなじみの竹書房に関連した施設のようなのだ。(竹書房の本社が飯田橋)
—–
とにかく気になって仕方がないので行ってみた。
JRだと外房線の上総一ノ宮からタクシー8分、あるいは東浪見(とらみ)から徒歩20分とある。サイト上の案内が「徒歩20分」ではなく、「徒歩20分。。」となっているのが妙に可笑しい。
とにかく展示品の豪華さに驚かされる。日本のみならず、中国本家や欧米での麻雀の歴史が概観できるような展示なのだが、博物館にありがちな「学芸員による解説文」とかは少なくて、とにかく歴史を物語る「本物」がズラリと並んでいるのだ。ラストエンペラー溥儀愛用の象嵌入り牌とか、戦後、巣鴨プリズンに収容された高官達が使っていた牌とか、一体どうやって入手したのか・・・
こんな豪華な展示がありながら、平日ということもあって訪問者はぼく1人。おそらくぼくのような訪問者が誰しも抱くであろう疑問、『なんでまたこんなところに・・・』と受付の男性に訊いてみたところ、実はここはもともと竹書房の保養所(やっぱり!)だったようで、それを有効活用したんだとのこと。建物の半分は今でも保養所になっているらしい。
土産品も珍しい麻雀グッズで溢れている。麻雀仲間やついでに雀荘のスタッフにまでお土産を衝動買いしたのだが、大変に喜ばれたことは言うまでもない。